
2020年冒頭、無性に音楽を再開したくなり電子ピアノを購入。創作意欲が高まった結果、久々にLogic Proを起動してレコーディング開始。
高校生の頃に作曲したシンプルなピアノ+ストリングスの曲をアレンジして一曲完成。ふと「YouTubeのチャンネルを開いて公開してみよう」と思いつきました。
そこで、動画公開前にYouTubeで動画を公開するにあたって知っておくべき課題があることを知りました。それが「Content ID」の問題です。
話はこういうこと
日々、YouTubeには様々な動画が投稿されています。その中には、音楽や映像など、さまざまな権利が関係する動画があります。
YouTubeには、「登録された音声や映像と動画を照合し、一致するコンテンツを検出する」という仕組みがあります。それが、Content IDです。
Content IDの権利者は、自分が管理する楽曲などを登録します。それによって、「YouTube上でそのコンテンツが使用された場合に、検出や収益化などの権利管理」を行うことができます。
一方、第三者が他人の楽曲をContent IDに無断で登録し、不適切な権利主張を行う問題もあります。そのため、自分のオリジナル曲であっても、「第三者から著作権の申し立てを受ける可能性」があります。
こうしたリスクを踏まえ、「YouTubeにオリジナル曲を公開する前」に、Content IDを利用した権利管理について知っておくと安心です。
【音楽】日本でContent IDの登録・収益化に対応するサービス3選
「なるほど。つまり、動画を公開する前に自分でContent IDを登録して動画をアップすればよいのでは?」という話なのですが、確かに自分で自分の曲をContent IDに登録できればそれが最善です。
ただし、Content IDを誰でも自由に使えるわけではなく、利用には条件があります。そのため、個人のクリエイターが直接登録するのは難しい場合があります。
ではどうすればいいのか?そこで選択肢となるのが、Content IDへの登録や収益化に対応したサービスを利用することです。
具体的には、次のサービスがあります。
1.Audiostock
2.TuneCore
3.BIG UP!
以下、私が調べて分かったことをここでご紹介します。
Audiostock
自分の楽曲を「ロイヤリティフリー」で販売できるサイトです。クリエイター登録をして楽曲を販売することで、Content IDに代行登録してもらうことができます。
審査に通れば5曲までアップロードでき、その後は50曲、無制限と、登録可能な曲数が増えていきます。楽曲の販売及びContent IDの登録は無料です。
ちなみに楽曲が売れた場合はAudiostockに手数料(ランクアップで利率が変わります)が発生し、残りがクリエイターの利益になります。
YouTubeからの収益の分配に関しては「ロイヤリティフリー」という仕組み上発生しないようになっています。
作品の使用権を販売しつつ、Audiostock(正確にはAudiostockの委託業者)にContent IDを取得してもらうことができる点がメリットと言えます。
デメリットとしては楽曲のライセンス販売に関して審査があります。審査に通らなければライセンス販売することができません(=Content IDを取得できない)。
そのため、ジャンルによっては素直に配信サービスを経由した方が話が早い場合があります。
→AudiostockのYouTube Content ID登録サービスについてもっと詳しく
TuneCore
楽曲をディストリビューションサービスで配信している方向けにContent IDに代行登録を行っています。配信後の分配率は権利者80%です。
ただし利用するためにはTuneCoreで楽曲を配信することが前提になります。1年間でシングルなら約1,500円。アルバム(最大50曲、推奨は22曲程度)なら約5,000円支払う必要があります。
一方、自分の出したい音楽を配信でき(Audiostockは審査があります)、「Content ID」の取得も可能なため、配信にお金をかけることができる方は、TuneCoreを検討する価値があります。
→TuneCoreのConten ID取得サービスについてもっと詳しく
BIG UP!
無料もしくは有料で楽曲を配信できるサイトです。
こちらも配信した楽曲をContent IDに登録することができますが、登録料0円のかわりに、YouTubeからの収益の45%が手数料になります。
「BIG UP!なら楽曲を無料で配信することができる」という点が強みです。
どのサービスがいいか?
以上、YouTubeのContent IDを代理取得できるサービスをご紹介しました。
それぞれメリット&デメリットがあるので、自分の状況に適切なサービスを選択するのが良さそうです。
YouTubeで楽曲をアップするのとは別に、一般ユーザーに音楽を売っていきたいならTuneCore。初期投資を可能な限り抑え、かつ楽曲の使用料を得たいならAudiostock(審査があります)といったところでしょうか。
TuneCoreの場合はAmazonやグーグルプレイ、itunesなどで売れる+Content ID手数料は収益の20%です。お金をかけても構わない方は、TuneCoreのメリットを活かせるでしょう。
最後に
音楽は楽しいものだし、誰かを幸せにするものです。だから、自分がいいと思ったものを誰かに自由に聴いてもらえることが、結局は一番大切なことだと思います。
だからこそ、YouTubeで楽曲を公開する場合、権利関係について事前に知っておくことはとても大切です。Content IDの仕組みを理解したうえで、自分の活動方針に合った方法を選んでおくと安心です。
音楽を作るあなたの参考になれば幸いです。


